お弁当作りのピンチ!を乗り切る方法

ほぼ毎日お弁当を作るようになって早や13年の私ですが、今日もやらかしてしまいました。
ごはんが炊けていなかった…。お米が沈んだ水面を見つめてフリーズしましたよ。昨日の私、炊飯器の予約ボタンを押し忘れたんですね。お米を研いで炊飯器にセットまではしたのになんでだよ、昨日の私!
しか~し、そんなことはよくあること!3秒で立ち直り今日も無事にお弁当できました♪
お弁当生活を続けている中で、寝坊をしたり、写真にあるように曲げわっぱのフタの方に中身を詰めてしまったり失敗も数知れず経験してきました。
今回はそんな失敗の中からたどり着いた、お弁当作りの様々なピンチのリカバリー方法をご紹介します。
寝坊しちゃった時の速攻お弁当メニュー
お弁当は調理してから食べるまでの時間が短い方が食中毒対策としてよいので、朝早起きして作る方も多いのではないでしょうか。
でも目覚ましをセットし忘れてしまったりうっかり二度寝をしてしまったりして、気づいたら「えっ?!もうこんな時間?」という経験、きっと皆さんもありますよね。私も何度もやっています。
そんな寝坊で緊急事態の時は、まず初めにお弁当作りに使える時間を確認しましょう!
「ご飯は炊けていて少しは時間があるけれど、何品もおかずを作るのはとても無理!」という状態ならば、おかずはメインになる1品だけと決めてしまいます。ご飯の上におかずを乗せるのっけ弁や丼がおすすめです。
焼肉、たまご焼き、ウインナーのケチャップ炒めやちょっと豪華にウナギの蒲焼など、食べる人が好きなものにすると案外好評だったりします。
おかずが1品だけなので量はタップリと。たまご焼きならば普段は切って1切れ2切れのところを、切らずに丸ごとお弁当に入れてしまいます。見た目に迫力を出し、『あえて』やりました感を演出します。
時間がない時はいつも以上にお弁当作りの手順も大事です。
初めにお弁当のおかずになる冷凍食品があれば、多めに用意(加熱が必要なものは加熱)します。
ご飯もおかずもお弁当箱には冷ましてから入れたいので、おかずを加熱している間にご飯は炊飯器から大皿かバットに薄く広げて冷ましておきます。おかずに自然解凍OKの冷凍食品を選んだ場合もご飯はきちんと冷ましてからお弁当箱に詰めます。温かいご飯と一緒に凍ったままの冷凍食品を置くと、温度差で水が出てお弁当が傷む原因になるからです。
おかずが加熱できたら今度はおかずをお皿やバットに移して冷まします。冷めにくいものは箸で穴を開けたり包丁で切り込みを入れたりすると速く冷ますことができます。
おかずを冷ましている間に冷めたご飯をお弁当箱に入れて蓋にパッキンをはめ、お箸やランチバッグを用意しましょう。
おかずの粗熱がとれたらお弁当箱のご飯の上にのせて完成!慌てている時ほどミスをしやすいもの。おかずをのせる時はうっかり落とさないように慎重に。余裕があればヘタをとって洗ったミニトマトや紅しょうが、自然解凍OKの枝豆、パセリなど調理が要らない赤と緑の食材をいれれば見た目もちょっと華やかになりますが、なければもちろん全部カットです!

さらに時間がない時は、買い置きのレトルトカレーの出番です。
まずお湯を沸かし、レトルトカレーはレンジOKのものはレンジで、鍋で湯煎するものは湯煎してパックごと加熱します。沸かしたお湯はスープジャーにも入れて余熱しておきます。その間にご飯はお皿やバットに広げて冷ましておきます。
カレーが温まったら、スープジャーの余熱に使ったお湯を捨て、カレーのレトルトパックをそのままスープジャーに入れてからさらに沸かしたお湯を規定量まで入れて蓋をします。
ごはんをお弁当箱に入れ、レトルトパックの入ったスープジャー、カトラリーと一緒にランチバッグに入れて完成です!お弁当を食べる前にスープジャーのお湯を捨ててパックを取り出し、ごはんにかけます。
もちろんカレー以外のレトルト食品もいけますし、お弁当を食べる場所に電子レンジがあるようでしたら、レンジで加熱するタイプのレトルトカレーを選べばレトルトカレーを家で温めて持っていく必要もありませんね。
ちなみに我が家ではお弁当に皿うどんという日もありました。
用意するのは、弁当箱に入れた皿うどん用の麺・中華丼のレトルトパック。意外にも家族には大好評でしたよ♪
お弁当を持っていく人が今すぐに家を出なければならないぐらい時間のない時は、潔くお弁当は諦めましょう。通勤、通学途中やお昼休みにコンビニなどで購入したり食堂で食べたりしてほしい旨を伝えます。子供さんには昼食を買うお金を渡すのもお忘れなく!
ご飯が炊けてない!予定していた主食がない時は
今朝の私のように朝何らかの原因でご飯が炊けていなかったりサンドイッチの予定が家族に食パンを夜食で食べられてしまっていたりと、お弁当の主食の予定だったものがいざ作ろうとした時に用意できない時も大ピンチですよね。
実はごはんはフライパンで炊くと飯器の早炊き機能で炊くよりも早く炊けるらしいのですが、慣れない炊き方で一発勝負はヘタレの私にはできないのです。ピンチの時のためにフライパン炊飯を練習しておくという手もありますが、いつもは炊飯器さんが美味しく炊いてくれるんですもの。わざわざ練習するかっていうと私はしません。
でもご飯が炊けていないピンチはたまにやってくるので、私は選択肢を二つ用意しています。
ひとつめは定番の麺。特に冷凍うどんとパスタは常にストックしています。この場合おかずは用意せず、腹持ちをよくするために野菜やきのこをたくさん入れた焼うどんやパスタに変更してしまいます。我が家の子供たちはパスタソースをかけただけのパスタだと、午後の早い時間にお腹が空いてしまうようです。
もうひとつはお好み焼きです。そもそも家族がお好み焼きが好きだということもあり、お好み焼きソースとマヨネーズは常にストックしています。おかずになる予定だった食材をすべて切り刻んでお好み焼きに入れてしまいます。野菜もたっぷり入れます!お好みソースの味が強いので一般的にお好み焼きに使わない人参やピーマンが入ってもそれほど気になりません。
冷蔵庫の中が空っぽの時お役立ちアイテム
買い物に行く時間がなくて、明日お弁当なのに冷蔵庫の中が空っぽ!
そんな時の味方は、冷凍の食材と缶詰。冷凍野菜は種類も豊富で必要な分だけ取り出して調理できるのでお気に入りです。
今我が家にあるのは、冷凍のほうれん草、ブロッコリー、枝豆、パプリカ、かぼちゃ。冷蔵庫に残っている食材や缶詰と組み合わせたり、マヨネーズで炒めたり、レンジで加熱しておひたしにしたりと使い方のバリエーションも豊富でまさにお役立ちアイテムです!
缶詰で使い勝手がよいのは、やきとりやさんま、イワシの蒲焼です。しっかりと味がついているので玉ねぎと炒めてご飯にのせたり、大葉といっしょに春巻きの皮に包んで揚げ焼きにします。コンビーフやスパムを炒め物に使っても美味しいですよね。
冷凍の食材も缶詰も、生の食材と比べて保存期間が長いのも魅力ですし、缶詰は災害時の非常食としても優秀です。時々お弁当に使うと家族も味に慣れますし、ローリングストックにもなるのでおすすめです。
あれ?お弁当箱のフタが閉まらない!
今日のお弁当は綺麗に詰めることができたわ~♪っていう日に限って、最後フタが閉まらないのはどうしてなんでしょうね?
お弁当を持って出発の時間が迫る中どうしても蓋が閉まらない。焦って力技でなんとかフタを閉めようとするとお弁当箱の留め具が壊れてため息。
そんな「あ~ぁ」を回避するために、フタがしまらない時は一旦お弁当箱をテーブルに置いて落ち着きましょう。急がば回れです!
フタを外したお弁当箱を横から見て何が邪魔をしているのか確認します。
唐揚げなどの大きめのおかずが邪魔になっている場合はそのおかずを一旦取り出してカットします。カットしても味は変わりませんし、大きめのおかず同士はお互いがぶつかって隙間ができやすいので、カットしてずらしたり向きを変えたりすることで隙間がなくなりすんなり入る場合があります。それでもはいらなければ、カットされたおかずの中で一番小さいものを泣く泣く外しましょう。
骨付きのお肉のように固い骨があるがためにカットできないおかずが原因の場合は、お弁当箱のフタに当たって邪魔になっているものだけ骨を外してしまいましょう。ついていても食べられない部分ですから悩まなくていいですよね。

後はフタとお弁当箱の間におかずやご飯が挟まっていないかもチェックしましょう。フタを閉める前は1mmもお弁当箱の縁に触れていなかったおかずが、閉める時に急に縁にしなだれかかり挟まることがあります。
レバーがついていてロックするタイプのお弁当箱はちょっと無理してもロックがかかればOKにしがちですが、これを繰り返しているとロックの部品が疲労骨折します。お弁当箱の本体にフタを重ねたら、ロックをする前にはみ出ているところがないかお弁当箱の側面をグルっと一周チェックするとレバー部分の疲労骨折の予防になります。
お弁当はギュウギュウと蓋で押しつぶすとおかずが潰れて見栄えが悪くなるだけでなく、押し固められて食べにくくもなります。
お弁当箱の中には中フタというパーツがあったり、フタが本体にめり込むような形で閉まるものもあり、見た目より実際は量が入らないものもあるからです。
お弁当箱の中でもフタや中フタがお弁当箱本体の内側に入り込むタイプは、実際に詰められる高さがお弁当箱の高さではなく、お弁当箱の縁の高さまで詰めてしまうとフタをした時にフタの分お弁当の中身を押しつぶしてしまいます。 このタイプのお弁当箱は、実際にお弁当箱のどのあたりまで詰めればフタ(中フタ)に潰されないかを確認しておきましょう。

お弁当箱に中身を詰める時に高さを調節して詰めるのは面倒だ!という方やふんわり食べやすく詰めたい方は、フタがドーム型になっているお弁当箱がいいかもしれません。 ドームの部分が高ければ高いほど、お弁当箱本体の高さをオーバーして詰めてもすんなりとフタが閉まります。


まとめ
お弁当作りは時間との戦いでもあります。出発時間までに完成させるという使命がありますから、ピンチの時こそ落ち着いて処置できるようにリカバリー方法の引き出しはたくさん持っておくに限ります。
こんな方法があるのね~と頭の片隅に置いておくと、未来のあなたのお弁当ピンチの時に引き出しがガッと開いて解決の糸口になってくれますよ。
執筆者紹介TABERUNY(タベルニー)編集部
お弁当箱専門店に勤め家族のお弁当も毎日作る365日お弁当まみれなスタッフが、業務や日々のお弁当作りから得た『毎日を美味しく・楽しく・ワクワクにする』お弁当にまつわる情報をお届けいたします。今日もみんなでお弁当食べるにー!